人の多くの行動は、無意識に行われている
人が毎日とっている行動のうち、40%が習慣によるものであるとの研究結果が報告されています。
それだったら、この習慣をより良いものに変えれば、人生もより良くなり、幸せや成功を手に入れることができる――。
このような考えに基づいて書かれたのが、ベストセラー『習慣の力 The Power of Habit』です。
著者のチャールズ・デュヒッグは、ニューヨークタイムズの記者。
綿密な取材を元に、行動を意識的に習慣化させる方法を分析し、いかに習慣を変えて良い人生を手に入れるかをくわしく紹介しています。
例えば毎日のウォーキングやジョギングの習慣がもたらす健康の効果と、毎日の喫煙や飲酒がもたらす健康への影響を比べるだけでも、良い習慣と良くない習慣を続けた結果が雲泥の差をもたらすことがわかります。
名著と名高いスティーブン・R・コヴィー博士のロングセラーのタイトルも、『7つの習慣』でした。
1つの習慣を変えるだけで、人生は劇的に変わる
ジャーナリストの著者は、習慣がもたらす大いなる力について、数多くのインタビューを行いました。
そのなかでも興味深いのが、喫煙の習慣を止めた女性が、それをきっかけに、フルマラソンが走れるようになり、仕事でも良い結果を出し、マイホームを購入し結婚できたという報告です。
これは喫煙を止めるという1つのことに集中した結果、起こった成果であるとして、このようにものごとの核心となる習慣をキーストーン・ハビットと呼んでいます。
また、習慣は個人だけにとどまらず、企業や社会にまでおよぶことも紹介されいます。
なぜファブリーズが突然大ヒット商品となったのか?
スターバックスのリーダー育成プログラムと習慣の関係とは?
ダメ企業がキーストーン・ハビットの達成を目指した結果、業界トップクラスに登りつめた事例とは?
これらの企業が習慣を変えた結果、どうなったかが気にかる方はぜひ、『習慣の力 The Power of Habit』に目を通してみてください。
人生を好転させる秘訣がわかる本
では、良い習慣はどうすれば身につくのでしょうか。
著者のチャールズ・デュヒッグ氏は、良い習慣は3つのプロセスによって身につくと説明しています。
まず、習慣を変えるためのきっかけを見つけ、次に、報酬を設定し、それをルーチンワークに変えていくのです。
これら3つのくわしい実践法が、『習慣の力 The Power of Habit』に紹介されています。
習慣について知っていれば、習慣を良い方に変えられます。
良い人生に欠かせない良い習慣を身につけたい人に、人生を良い方向に変えたい人におすすめの一冊です。